今日は優れた広告例を紹介しましょう。
わずかな言葉と写真から大きな効果がもたらされている広告はすばらしいものだといえます。
以前、アメリカで海兵隊員を募集するためにつくられた広告には、「少数精鋭」という現代的で、控え目で、簡明で、そしてかなり抑えの効いた言葉が使われました。
ハンサムボーイが3人いますが、彼らは現職の隊員で、なかには黒人も1人いるので、親しみと好感を与えています。エグゼクティブトレードによると、彼らの海兵隊の制服姿は、一見してどことなく威厳があります。
車でポスターの前を通りかかると車をとめて電話番号を書きとめたい気持ちにかられ、見るものが応募したくなるような役割を立派に果たしているのです。
ここで、技術を学んだり、給料や年金等の特典に関する記載のまったくないことに注目しましょう。
まさに同一視であるこの海兵隊員の募集広告は、予算は他の三軍とくらべても最も低く、それらよりもはるかに目に着きやすいスローガンを掲載しています。
志願という点では最も競争率が高いため、海兵隊は男性にとって以前から羨望の的となってきました。
この広告代理店はJ・ウォルター・トンプソン社です。
もうひとつ、消極的同一視のごく少ない例を紹介します。
ある広告は、ニューヨーク市の山の手にある新築のオフィス入居者募集のため、大手の株式引受け業者が掲載したもの。
株式引受け業は大方ウォール街の下町にあります。
そこは、長距離列車の発着の合い間をぬって、仕方なく混んだ汚い地下鉄で郊外から通勤する登録株式引受け代理人が多いのです。
ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された2段抜きの広告で、電話のベルは一日中ひっきりなしに鳴り、おびただしい数の郵便問い合わせがあったそうです。
優れた広告とはこのようなものでしょう。